女性に多いと言われている冷え性は、特に手足の冷えが多くなっています。
薬事法ドットコムマーケティング研究所が全国の30~69歳、300人の冷え性だという女性にアンケートを取ったところ、なんと93.7%が足先の冷え、70.7%が手先の冷えが辛いと回答しています。
次に多かった下半身の冷えが39%ですので、手足の冷えが辛いと答えた人が圧倒的に多いことに気付きます。
私も冷えに悩んだ一人ですが、やはり足先から下半身の冷えが辛く感じました。
ですが、最近では男性にも冷え性が増えてきており、男性でも「辛い」とまで感じる冷え性に悩んでいるのです。
では、手足の冷えの原因は何なのでしょうか。
冷え性を放置していて改善するものなのでしょうか。
私も実際手足の冷えに悩んでいましたが、ありがたいことに改善することができました。
ですので、冷え症の原因や冷え性を放置することで起こること、また男性の冷え性や、手足に関する全ての冷え性の原因と改善法を実体験も加えながら解説していきます。
手足の冷えは「末端冷え性」のこと?
手足の冷えを何とかしたいと、冷え性のことを調べようとすると「手足の冷え」の他に「末端冷え性」と出てきます。
「手足は体の末端にあるけど手足の冷えと末端冷え性は同じことなの?」と似たような言葉で書かれるとわからなくなる人もいます。
結論を言えば、末端冷え性と手足の冷えは同じことです。
体自体は寒くなかったり体温も低くないのに、体の末端にある手足だけが冷えている状態が末端冷え性です。
手足の冷えも同じことが起こっていますので、これから解説の中では「手足の冷え」という言葉を使いますが、末端冷え性も同じことだとご理解ください。
手足の冷えのメカニズムはそれぞれ違う?
では、まず最初に手足の冷えはどのようにして起こるのか、メカニズムを解説しましょう。
手先が冷えるメカニズムと、足先が冷えるメカニズムは違います。
どちらも末端にあるので、同じメカニズムと思われている人が多いのですが、手先と足先のメカニズムは違うのです。
それでは、手先の冷えと足先の冷えに分けてメカニズムを解説していきましょう。
手先の冷えのメカニズムは体の冷えが関係
人間は、自律神経の中枢である視床下部から指令が出ると、筋肉を動かして熱を発したり、血管を収縮したり拡張することで血流をコントロールして体温調節をしています。
ですが、自律神経が乱れて体温調節がうまくできなくなると、生命維持のために内臓の体温を上げようと、内臓に血液が集中します。
そのため、末端の手先には血流が届きにくくなり、血行不良となって冷えが生じるのです。
ですので、手先の冷えを感じる人は、冬場だけではなく夏でも手先が冷たく感じます。
手先が冷えるメカニズムは下記で詳しく解説していますので、もっと詳しく知りたいという方は下記記事をご参照ください。
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手先より足先の方が冷える!足先の冷えのメカニズムとは
では次に、足先のメカニズムを解説していきましょう。
足先は手先より冷える人が多いと文頭でもお話ししました。
なぜ手先より足先が冷えるのか、メカニズムを知れば解明できます。
足先が冷えると、布団に入っても足先が冷えて眠れなくなります。
私もその一人で、冬は特に足先の冷えでなかなか寝付けなくて困っていました。
足先が冷えるメカニズムは、自律神経の乱れで起こりますので、これは手先が冷えるメカニズムと同じです。
また、生命維持のために血液を内臓に集中させるのも、手先が冷えるメカニズムと同じなのです。
ですが、生命維持のために「血流量を調節」することが足先の冷えに大きな影響を与えています。
内臓への血流量が増えると、末端にあたる手先や足先への血流量は減少します。
さらに、足先は心臓から一番遠い位置にあるため、手先より血流量が少ないのです。
そのため、手先より足先が冷えることが多く、足先の冷え性の人が増えていると考えられます。
足先が冷えるメカニズムは下記記事で詳しく解説しています。
もっと詳しくメカニズムを知りたいという方は、下記記事をご参照ください。
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手足の冷えの原因は共通している
手先の冷えも足先の冷えも、自律神経や血行不良によるものだとわかりました。
最終的なメカニズムは違っても、大元の原因は同じです。
では、なぜ自律神経が乱れたり、血行不良が起こるのでしょうか。
手足の冷えの原因を知ることで、自分の冷えがなぜ起こっているのかがわかりますので、しっかりと原因を把握しましょう。
自律神経の乱れから起こる血行不良
まず、手足の冷えの原因は自律神経の乱れから起こることがわかっています。
では、なぜ自律神経が乱れるのでしょうか。
自律神経が乱れる原因は、
- 過度なストレス
- 睡眠不足
- ホルモンバランスの乱れ
- 生活リズムの乱れ
- 食生活の乱れ
などが挙げられます。
これらの原因は、全て自律神経を乱します。
自律神経が乱れると血流が悪くなり、血行不良を起こすので、手足の冷えにつながってしまうのです。
生命維持のために血流が内臓に集まる
これも血行不良の一種ですが、先ほどお話しましたように、人間の体は内臓を冷えから守ろうと、血流量を調節して内臓に血液を集中させます。
血流量が十分あれば内臓を温めることができるので、末端となる手足には血液が届きにくくなります。
そのため、手足の冷えが起こってしまうのです。
私のように、布団に入っても手足が冷えて眠れないという人は、この原因が大きく関係している可能性があります。
詳しい解説は、下記記事にありますので、布団に入った時の冷えを改善したい人は覗いてみてください。
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運動不足による血行不良
運動不足も体内の血流が悪くなる原因の一つです。
運動をすると筋肉や内臓が動き、体が温まるので血液が末端まで行きやすく血流が良くなります。
ですが、運動不足になると血流が悪くなるため、血行不良を起こし手足の冷えが起こってしまうのです。
運動不足は、手先・足先の両方の原因と言えますが、特に足の方は運動不足になると冷えやすくなります。
心臓から足に血液が送られたあとは、心臓に血液を送り返さなければなりません。
血液は水分ですので、心臓から足先へという「高い所から低い所へ」は流れやすいのですが、「低いところから高い所へ」は流れにくいのです。
そこで、ポンプの役目となる足を動かすことで、低い位置にある足から高い位置にある心臓へ送り返すのです。
ですが、運動不足になるときちんとポンプの役目ができていません。
そのため、血流が滞り足先の冷えが起こりやすくなります。
血管系疾患による血行不良
血管系の疾患というのは、貧血や低血圧です。
血液量が少ない貧血や、血流が悪くなる低血圧の疾患があると、体内の血流量を上手くコントロールできなくなります。
そのため、手足の冷えが起こってしまうのです。
衣服の締め付けすぎは血流が悪くなる
手先の冷えの場合、小さいサイズの服で腕や体が締め付けられたり、締め付けのきつい下着なども血流が悪くなる原因になります。
締め付けがきつい服を脱ぐと一気に血流が流れたような「熱さ」に気付きます。
この状態が締め付けの状態です。
締め付けが起こると皮膚感覚が麻痺してしまうため、視床下部からの指令が伝わりにくくなり、手足の冷えにつながってしまいます。
筋肉量が少ないと発熱量が少なくなる
筋肉は熱を発します。
特に寒い冬場に体が震えるのは、筋肉を震わせ熱を発することで体温を維持しているのです。
ですが、筋肉量が少ないと発熱量も少なくなります。
発熱量が少ないと体が冷えやすくなるため、手足の冷えが起こりやすくなるのです。
手足の冷えと動悸は病気かも!冷えからくる様々な病気
手足の冷えの他に動悸やむくみ、吐き気や頭痛などの症状がある場合は、病気が隠れている可能性があります。
また、すでに病気になっていて冷えが起こっている場合もあります。
手先の冷えで考えられる病気は甲状腺機能低下症、膠原病、閉塞性動脈硬化症などがあり、他にも難病と呼ばれる病気の可能性もあります。
足先の冷えの場合は糖尿病や膠原病、閉塞性動脈硬化症などが考えられます。
もし、単なる冷えではなく、少しでも体の不調が気になる場合は、医療機関を受診することをおすすめします。
手先の冷えの原因を簡単にご説明してきましたが、下記記事でさらに詳しく解説しています。
もっと詳しく知りたいという方は、下記記事をご参照ください。
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寒気や震えは男性特有の冷えかも?原因や改善法が違う
男性も女性と同じように冷えに悩まされている人がたくさんいます。
男性でも手足の冷えはありますし、辛いと感じることもあるでしょう。
ですが、男性の場合「体が震えるほど寒い」と全身に冷えを感じることがあります。
これは、男性特有の冷え症で、原因や改善法なども違ってくるのです。
全身が冷えることが多い男性特有の冷えの原因
男性の冷えには3つのタイプがあり、「末端冷え性」「内蔵型冷え性」「全身型冷え性」があります。
特に体が震えるほど寒いと感じる男性は多く、「全身型冷え性」の可能性があります。
デスクワークや内勤が多い男性は「末端冷え性」に、接待で飲み会の機会が多い人は「内蔵型冷え性」になりやすいのです。
そして男性に多い「全身型冷え性」は自律神経の乱れから起こっています。
自律神経が乱れ低体温になっているため、震えるほどの寒さと言っても、末端冷え性で冷える以上の寒さを感じる人もいます。
また、男性の場合、女性の冷え性とは違い重大な病気が隠れている可能性があるのです。
動脈硬化やED(勃起障害)、精神疾患の他、薄毛や加齢臭がひどくなることもあります。
男性が冷えを感じた時は一刻も早く改善する必要があるのです。
男性特有の冷えを改善する方法
男性特有の冷えを改善するためには、適度な運動で血流を改善し、栄養バランスのよい食事を摂り、寝不足にならないように生活リズムを整えます。
生活リズムが整えば自律神経の乱れも改善され血流も良くなるでしょう。
また、ストレスを溜めると自律神経が乱れますから、ストレス解消は大切です。
そして、男性に多い「アルコールの摂取」を控えるようにしましょう。
冷えは体を温めることが大切ですので、湯船に浸からないという男性も多いと思いますが、しっかりと湯船に浸かり体を温めましょう。
他にも、男性特有の冷えを改善する方法はたくさんあります。
もっと改善法を見たい!という方は下記記事をご参照ください。
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太ももやふくらはぎが冷えて痛くなる冷え性もある
手足の冷えと言えば、手先や足先の冷えと考える人が多いのですが、太ももやふくらはぎの冷えに悩んでいる人もいます。
私も、太ももとふくらはぎが冷えて痛いほどでした。
ですが、手足の冷えの改善法を試してみてもあまり良くならず、なぜだろうと不安に思っていました。
そこで、太ももやふくらはぎの改善方法を調べたところ、手先や足先の冷えとは原因も改善法も違うことがわかりました。
太ももやふくらはぎの冷えに悩んでいる人も多いと思いますので、太ももとふくらはぎそれぞれの原因や対策をご紹介しましょう。
太ももが冷えて痛くなるのはなぜ?原因と対策
まず、太ももが冷えて痛くなる原因は
- セルライトができている
- 骨盤の歪み
- 月経
- 筋肉量が少ない
- 血行不良
などが挙げられます。
こうしてみると女性に起こりやすい症状が多いことがわかります。
セルライトは老廃物が脂肪のまわりに蓄積されることでできてしまいますが、セルライトができると血流が悪くなります。
また、骨盤がゆがむと脂肪がつき老廃物がたまりやすくなりますし、内臓の代謝も低下するので血流が悪くなります。
太ももは人体の中で最も筋肉量が多いのですが、女性は「筋肉量が少ない」ので、太ももが冷える原因の一つになります。
さらに、月経で血液が子宮に集中するため、末端となる手足に血流がきちんと運ばれず冷えやすくなるのです。
太ももの冷えを改善するには、
- セルライト改善のマッサージをする
- スクワットなどで太ももの筋肉量を増やす
- ウォーキングをする
- 骨盤の歪みを改善する
- 血液を作る食べ物を食べる
などがあります。
これらの方法はどれも血流を改善したり、血液を作るための改善法です。
つまり、原因のほとんどが血行不良によって起こっているので、血液を増やし血流を改善する方法を実践すると良いのです。
ふくらはぎが冷えて痛くなるのはなぜ?原因と対策
では次にふくらはぎが冷えで痛くなる人のために原因と対策をご説明しましょう。
ふくらはぎが冷える原因は、
- 筋肉量が少ない
- 血行不良
- 月経
- 病気
などが考えられます。
特にふくらはぎの場合は、足に送られてきた血液を心臓に返すというポンプの役目がありますので、筋肉量が少ないと冷えがひどくなります。
また、これまでご紹介した自律神経や運動不足などから起こる血行不良もふくらはぎの冷えを起こしてしまいます。
そして太もも同様、女性特有の月経もふくらはぎの冷えと関係しています。
ただし、月経で子宮に血液が集中すると、内臓の体温を維持しようと他の血液は内臓に運ばれます。
内臓と近い太ももはまだ血流が流れてくるので月経の時に厳しい冷えを感じないかもしれません。
ですが、ふくらはぎは内臓から離れているため、月経の時に冷えがひどくなることもあります。
また、ふくらはぎの冷えはエコノミー症候群や動脈硬化、下肢静脈瘤などの病気が隠れている可能性がありますので、軽視できない冷えです。
では、ふくらはぎの冷えを改善するにはどうすればよいのでしょうか。
- 締め付けのきついストッキングやガードルは履かない
- 運動をして筋力アップする
- ストレッチやマッサージで血行促進
- 血液を作る食べ物を取り入れる
- 体を温める食べ物を取り入れる
- 足湯をする
などがあります。
特に、ポンプの役目があるふくらはぎには筋力アップが必要ですし、足湯をすると即効性があり効果的です。
ふくらはぎの冷え改善も血流が悪いことが多いので、まずは血流改善の方法を実践しましょう。
そして日々の生活習慣を改善し、体を温め血液を作る食べ物を積極的に取り入れましょう。
足湯の方法や入浴方法、その他、太ももやふくらはぎの原因や改善法などは、下記記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。 足が冷えて痛い!と思っている人はとても多いのですが、一言に足といっても、太もも、ふくらはぎ、足先など、痛くなる場所は人それぞれ違います。 足先が冷えて痛いということはよく聞きますが、中には冷えで太もも ... 続きを見る
足が冷えて痛い!それぞれの場所で原因と対処法は違う
手足の冷えに吐き気が伴うと、冷え性が悪化した「冷えのぼせ」かも
手足の冷えがさほど厳しくない人は、あまり改善策を取らず放置しがちです。
ですが、冷え性は放置していても良くなることはないのです。
逆に、放置することで冷え性が悪化し、知らない間に「冷えのぼせ」の状態になっている人も少なくありません。
冷え性の3人に1人は「冷えのぼせ」になっていると言われていますので、冷えのぼせの症状や原因、改善法などを解説しておきましょう。
手足が冷えるのに顔からは大量の汗!冷えのぼせの原因とは
手足は冷えているのに頭がボーっとする、体が熱くなってくると顔や頭からは大量の汗をかく、上半身はあまり寒くない、長風呂が苦手などの症状がある人は「冷えのぼせ」かもしれません。
冷えのぼせとは、冷え性が悪化した状態で、「血行不良型」の冷え性から、リンパ管や静脈瘤の血流が悪くなり「水分代謝異常型」の冷え症になります。
「血行不良型」と「水分代謝異常型」の冷えが長く続くと、手足の冷えがひどくなるため、脳は体温を上げようとします。
ですが、血流が悪いため、手足はなかなか温まらず、脳だけが熱くなっていくのです。
そして最終的には自律神経が乱れ「自律神経失調症型」の冷え性になり「冷えのぼせ」が起こってしまいます。
冷えのぼせになると手足の温度と脳の温度差が激しくなります。
ですが、脳は「なんとか体温を一定に保とう」とするため、活動が優位になる交感神経と、リラックスが優位になる副交感神経が異常に働くことになります。
こうなると自律神経のバランスが崩れ自律神経失調症となり、冷えのぼせになるのです。
冷えのぼせは症状が進むと精神面や身体面、睡眠障害、お肌などに様々な影響が出てきます。
かなりの体調不良が起こりますので、一刻も早く改善する必要があります。
冷えのぼせの改善は冷え性の改善法を実践してはいけない
では冷えのぼせの改善法をご紹介しましょう!と言いたいところなのですが、冷えのぼせの人が絶対にしてはいけない事があります。
冷えのぼせになると、手足の冷えが相当厳しいのに脳が熱いという「冷」と真逆の「熱」が混同していることになります。
ですので、冷え性の改善では必要なことでも、冷えのぼせの人はしてはいけないことが出てくるのです。
冷えのぼせの人がしてはいけないことは、
- 長風呂
- 首のつまった服を着る(タートルネックなど)
- 首の後ろと肩を冷やす
- 睡眠時に靴下を履く
の4点です。
この4点は絶対にしてはいけません。
冷えのぼせを改善するには、「冷」と「熱」が混同しているため、日常的に温める部分と一時的に冷やす部分をしっかりと把握することです。
手足の冷えのように、とにかく温めるだけでは冷えのぼせは改善しません。
ほかにも、
- 温度調節のしやすい服装にする
- 副交感神経を優位にする
- 漢方薬を取り入れる
- 適度な運動をする
- 食べ物やサプリで体温を上げる
などの改善法があります。
副交感神経を優位にする方法や漢方薬の種類、体を温める食べ物やサプリなどは、下記記事で詳しく解説しています。
詳しい原因なども解説していますので併せて参考にしてください。
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冷えのぼせは冷え性の悪化!冷え性対策だけでは改善できない
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日常的な手足の冷え対策で根本的な冷えを改善できる
足先や手先だけではなく、手足の冷えには色々あるとわかりました。
では、冷え性の中でも最も多い手足の冷えの改善法をご紹介していきましょう。
手足の冷えには、日常的に取り入れて根本的に改善していく方法と、緊急時に改善する方法があります。
そこで、日常的に改善する方法と緊急時に改善する方法に分けて解説していきますので、自分の原因や症状と照らし合わせて実践していきましょう。
内臓の集まるお腹を温める
まず、手足の冷えを改善するには内臓に血液が集中しないようにしなければなりません。
内臓に血液が集中するのは、冷えによるものですのでお腹を温めると手足の冷えも改善されます。
内臓を温めるには、腹巻をしたり温かい飲み物を飲むようにし、冷たい飲み物は控えましょう。
お腹と背中にカイロを貼るのも良いですね。
体を冷やす食べ物を控え、体の温まる食べ物を取り入れる
冷えを根本から解決するには普段の食べ物を改善することも大切です。
食べ物には体を冷やすものと温めるものがあり、手足の冷えがあるなら体を温める食べ物を積極的に取り入れましょう。
体を冷やす食べ物はナスビやキュウリ、トマトなどが有名です。
体を温める食べ物はニンジンやゴボウなどの根菜類やショウガ、トウガラシなどがあります。
また、筋肉を作るたんぱく質や血流改善効果のあるビタミンも積極的に取り入れましょう。
適度な運動は筋肉量アップと血行不良の改善になる
手足の冷えの改善として是非取り入れてほしいのが運動です。
ウォーキングなどの適度な運動は全身運動になりますので血流が改善されますし、体を動かすことで筋力もアップして発熱量も増えます。
特に、足の冷えが辛いという人は足の筋力アップをしましょう。
太ももはとても大きな筋肉がありますので、スクワットなどで鍛えると筋肉も増えやすく冷えが改善されます。
また、ふくらはぎも大切なポンプの役目がありますので、下半身を中心とした運動をすると効果的です。
リラックスできる時間を作りストレスを溜めない
血流が悪くなる大きな原因の一つとして自律神経の乱れがあります。
自律神経の乱れはストレスで起こることが多いので、とにかくストレスを溜めないことが大切です。
休日にはしっかり睡眠をとり、自分のやりたいことをめいっぱいしてみましょう。
旅行の計画を立てたり、趣味に没頭する、香に癒される、運動をするなど、自分がストレス解消できることをたくさんして、充実した休日を過ごしましょう。
良質な睡眠は自律神経のバランスを整える
睡眠不足になると自律神経が乱れ、血行不良を招き冷えを起こす原因となります。
ですが、質の良い睡眠を取ることができれば自律神経のバランスも整い、血流も改善されるのです。
寝室にアロマを炊いたり、肌触りの良い寝具やパジャマにしてリラックスできる寝室を作りましょう。
そして、すっきりと目覚められるくらいの十分な睡眠を取ることで睡眠不足は解消され冷えの改善にもつながります。
手足の冷えの強力なお助けアイテム!漢方薬やサプリを取り入れる
手足の冷えを根本から改善するには、体を温める食べ物や飲み物を飲食する事が大切だというお話はしました。
ですが、毎日献立に温かい食べ物を組み込むのは難しいですし、なかなか必要量を摂取することができません。
そこで強力なお助けアイテム!漢方薬やサプリメントを併用しましょう。
冷えに効果のある漢方薬やサプリメントは栄養補助として取り入れると、とても効果的です。
特に「冷えのぼせ」まで悪化すると漢方が効果的ですので、取り入れてみましょう。
冷えのぼせに効果のある漢方は、下記記事で解説しています。
手足の冷えに効果のあるサプリは、下記記事で詳しく解説していますので、ご参照ください。
日常でも使える冷え改善グッズが役に立つ
先程の漢方薬やサプリも冷え改善グッズの一つですが、他にも日常的に使えるグッズがたくさんあります。
- 締め付けのない靴下
- 布団に入っても足が冷たくない寝具
- 入浴の際に冷えを改善してポカポカを維持してくれる入浴剤
- 手足の冷えに効果のあるサプリメント
- マッサージの時に温めを強化してくれるオイル
- 手足の冷えを改善する漢方薬
など、たくさんの冷え改善グッズがあります。
冷えを根本的に改善するには時間がかかります。
ですが、冷えが辛くてなんとかしたいという気持ちも強いでしょう。
そんな時は冷え改善グッズをうまく利用して根本的に冷えが改善されるまで乗り切りましょう。
冷え改善グッズの詳しい情報は下記記事で紹介しています。
上記で紹介したような、厳選した15種類の改善グッズをご紹介していますので参考にしてください。
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手足の冷えを改善する11の方法!必ず自分に合う改善法がある!
手足の冷えは、男性も女性もとても辛く、一刻も早く改善したいものです。 私の経験から考えると、手足の冷えを改善したいと思っている人は、長い間冷え性に悩んでいるのではないでしょうか。 実際、冷え性になると ...
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手足の冷えはお風呂の入り方が重要
手足の冷えを改善するには血行促進効果のあるお風呂に浸かると効果的です。
ですが、お風呂の入り方を間違えると冷えが改善されるどころか、冷えの原因になってしまう可能性もありますので、正しい入り方を覚えておきましょう。
正しい入り方は、38~40度くらいのぬるめのお湯に15分ほど浸かります。
熱いお湯ではなく、ぬるま湯というところがポイントです。
ぬるめのお湯にじっくり入ることで体の芯から温まりますし、リラックス効果もあるので自律神経を整えてくれます。
足先の冷えは日ごろからストレッチやマッサージを
ストレッチやマッサージをすることで血流が改善され、手足の冷えが解消されます。
日常的に入れると根本的な冷えの改善になりますし、緊急時にも使えますので覚えておくと便利です。
手先が冷えたと感じたら、両腕を伸ばして「グーパー」を繰り返します。
これだけで指先の血流が改善して、どんどん温かくなります。
また、足の場合は立った状態でかかとを上げ下げしてみたり、太もも・ふくらはぎをマッサージすると血流が良くなり冷えが改善されます。
他にもストレッチ方法ややマッサージ方法は色々ありますし、運動の仕方や体を温める食べ物など、もっと詳しく日常の冷え改善法が知りたいという方は、下記記事で詳しく解説していますので役立ててください。
もっと詳しく!
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手足が冷えすぎて痺れや痛みがある、緊急時の手足の冷え対策法
では次に、緊急時に手足の冷えを改善したい時の対策法をご紹介しましょう。
「今から作業をしないといけないのに手先が動かない!」「これだけ足が冷えて痛くては仕事にならない」など、今すぐなんとかしたいという時の対処法を解説していきます。
お湯を使える場所なら手湯や足湯が効果的
もし、お湯が使える状態であれば、手湯や足湯が効果的です。
手湯や足湯は一気に手先や足先が温まるため、冷えの回復が早くラクに動かせるようになります。
また、日常的に手湯や足湯を取り入れることで根本的な改善にもつながりますので、是非今日から試してみてください。
仕事中でも自宅でも、どこでもできる手足のストレッチ
先程の手先を「グーパー」するのも即効性がありますが、基本的に手先や足先を動かすようにすれば冷えは改善されていきます。
手足をブラブラさせてみたり、手足の指を動かしてみたり、これくらいの動作なら仕事中でも自宅で家事をしていても、どこででもできますのでお手軽です。
また、体全体を温めることができる首の後ろを温めるように肩や首を回してストレッチするのも効果的です。
冷えに効く「ツボ押し」は即効性がある
緊急時に特に役立つのが「ツボ押し」です。
手足に効くツボを刺激することで冷えを改善していきます。
手先の冷えに効くツボは、「指間穴(しかんけつ)」と「虎口(ここう)」の2カ所が効果的です。
足先の冷えに効くツボは8カ所あり、
- 気海(きかい)
- 合谷(ごうこく)
- 三陰交(さんいんこう)
- 太谿(たいけい)
- 築賓(ちくひん)
- 臀中(でんちゅう)
- 八風(はちふう)
- 胞盲(ほうこう)
となります。
これら手足のツボを強めに押してください。
何回か押しているうちに手足が温まってきますが、あまり効果を感じられない時は押す力が弱いので力を強めて押してください。
緊急時に役立つ手湯や足湯のやり方や他のストレッチ法、ツボ押しの正しい場所など、さらに詳しい情報を知りたいという方は、下記記事で詳しく解説していますので覗いてみてください。
もっと詳しく!
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3人に1人が「冷えのぼせ」に!冷えは放置しても改善しない
手足の冷えについて細かく解説してきました。
自分の冷えの原因や改善法がわかり、うれしい人もいれば「やばい」と感じた人もいるでしょう。
冷えは放置しておいても改善することはありません。
何か対策をとらなければ症状は進行してしまうのです。
3人に1人が手足の冷えが悪化した「冷えのぼせ」の可能性があります。
「ちょっと冷えるだけだから大丈夫」と冷えを軽視するのではなく、症状が軽いうちにできるだけ早く改善法を取り入れましょう。